展示会ペーペーが言いたいことを言ってみる

盆栽展のお客さんの反応や即売会の模様などの振り返りです

Fri, 23 Nov 2018 | 小鉢会

先週の小鉢会「秋の小品盆栽展」について振り返ってみたいと思います。 席飾り3回目にすぎないぺーぺーの私ではありますが、感じたことを自分なりにまとめてみます。 最初に断っておきますが、読みにくい長文で失礼こかせていただきます。

やっぱりお客さんとのやり取りは楽しい

今回、6日間の会期中にご来場いただいたのは、ざっと数えて1400人程度。 会場が植物園内ということもあり、植物園に来ているぐらいだから植物に興味がある人 が大半と思いますが、その中で盆栽に興味がある人もそんなに多くはないと思われます。 さらにこの展示会を目当てで来ていただいているのはほんの数名?

来場者の反応をみていると、まずは「ちっさ〜い」「かわいい〜」というものが多かった。 私の席はその中でも特に小さかったわけですが、それ以外の普通の小品盆栽クラス(樹高20cm以下) に対する反応もそんな感じなので、やはり一般的には盆栽とは大品・中品というイメージが 強いのだと思います。

詳しく無い人でも来てくれると嬉しい

展示している側としては、より詳しい人に見てもらいたいという気持ちはあるものの、 そうじゃない人に見てもらえることも励みになるし、色々な質問に答えたりしていると 勉強になることもあります。そういうことがきっかけで盆栽に興味を持ってくれるように なれば本当に嬉しいですね。

詳しい人がもっと来てくれるとテンション上がる

中にはたまにとても詳しい人がいて、そういう人とは盆栽トークで盛り上がることが できます(そうじゃない人とのトークはだいたい盆栽以外のトークに逸れていきます)。 そういう時間はとても嬉しいし貴重です。小鉢会の展示会はまだまだ広く認知 されているとは言えない状況なので、もっと多くの趣味家の人に来ていただいて、濃密な 時間を過ごせるようになれば素晴らしいですね。

若い人の入会のハードル

若い人もちょいちょい来てくれました。 カメラが好きでその題材を探しに植物園に来ている人、多肉が好きな人、おじいちゃん おばあちゃんの付き添いで来ている人。盆栽が好きで来てくれる人はかなりまれですが、 小さい盆栽を見てかわいいからやってみたい、という人は若い女性が多い気がします。 ただ、若い女性に興味を持ってもらっても、なかなか一人では入会してくれません。 若い女性が会にいたり、他に一緒に参加するお友達がいればいいものの、そうじゃない 場合は入会までには至らないのが残念なところです。

外国では盆栽ブームということですが

外国の方も何名かいらっしゃっていて、数名の方とお話しもしました。 盆栽に興味があるという方はその中でも一人だけでしたが、やはり大きい盆栽が お好きなようでした。 外国の方は盆栽をはじめ日本文化に興味を持っている人が多い気がしますし、 昨今、日本で暮らしているという方も多いと思うので、そういった方をターゲットに、 説明に英語を併記するとかもいいかもしれません。

展示がわかりにくいんじゃ?

そんなわけであまり詳しくない人が大半という客層の中、今回の展示がどう見えて いただろうかと考えると、やはり「わかりにくい」という感想が多くなるのではない かと思います。

各席の説明としては、樹種名については書いてあるものの、それがどういう樹種 なのか、何という木の仲間なのか、花は何色でどんな実ががなるのか、といったことも 見ているだけではわかりません。 さらには、その席飾りがどういう景色を描こうとしているのか、なんていうことも 説明されないとわからないもの。舟が置いてあっても、そこに川があるのか、海が あるのか、そもそもそんなこと考えもしないという人が大半ですね。

盆栽の作り方だって当然席を見ているだけではわかりません。この目の前のモミジ、 素敵だけど自分でも作れるようになるのだろうか、そのために何年かかるのだろうか、 水やりは1日何回やれば、植え替えはいつやるのか、みたいなことも少しでも興味を持って くれた人は知りたくなるんじゃないでしょうか。

と、色々なことを全部席の上に書いておくわけにもいかないわけですが、その 入り口を用意してあげるぐらいのことはやってもいいんじゃないかと。 ひとつひとつの席の説明を書いたパンフレットを用意しとく、とかもいい かもしれません。

そして、今回は全部で17席の席飾りを出したわけですが、1席1席本当に趣向が違って いて、変化に富んだ展示会であると、見る人が見ればそう思うのかもしれませんが、 おそらくそういう風に見ている人はかなり少数派で、だいたいの人にとっては あまり変化の無い席が並んでいるように見えるんじゃないかと思います。 卓にしてもだいたいみんな焦げ茶色か黒色だし、真柏が上の方にあって、 どれも似たような樹種を使っている。

別に格式高い国風展や秋雅展に出すわけでは無いので、もう少し各自が少し ずつ冒険をして、新しい飾り方を模索してみてもいいんじゃないかと思います。

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即売会は血がたぎる

今回はいつも即売品をたくさん出してくれるベテラン勢がこぞって体調を崩してしまったり して、即売の品数も少なくなることが予想されました。 即売はもうやめたらいいんじゃないか、なんていう意見もあったわけですが、個人的には それはどうしても避けたかったんです。

なぜなら、私は即売が大好きだから。 だから、私みたいな即売好きな人が来て、がっかりして帰って行く何ていう事態は どうしても避けたかったから。

お店で販売しているものと違って、趣味家が販売しているものは、独特の趣がある ように思います。 どこか手が込んでいたり、色々といじって見た挙句どうにもならず手放したり、 一点一点に違った背景があるように感じられるわけです。 そして、そういうどうしようもなくなって手放されるものは安かったりするので、 うまく作ることができればお買い得ということになります。

自分で出品すると余計に面白い

ということで、今回は初めて即売品をいくつか出してみました。といっても自分もまだまだ 勉強が足りないので、自分にとってまだまだ勉強になるであろう未完成の盆栽や素材は 手放すことはできないし、またお気に入りの完成っぽい盆栽も当然手放すことはできません。 ということで結局手放したのは、自分が挿し木などで増やした苗木のような素材、 同じ樹種で同じような育成段階のものをいくつか持っているもの、自分にとっては サイズが大きくなりすぎてしまったもので取り木や挿し木などの素材にならないもの、 という基準で選びました。 そして、それらは自分にとってはもはやあまり価値がないものなので、かなり安い 値段で手放しました。

お客さんにはかなり安いねと言われたりしたものもありましたが、そうして盆栽を 持ち帰って育てて興味を持ってくれたり、また次回の展示会に来てくれたりすれば 万々歳だと思うわけです。

売れ残ったものもいくつかありましたが、やはり売れ残るのは盆栽っぽくないもの。 あまりに素材すぎる状態のものは、そこから盆栽への道程がイメージできない ためかいくら安くてもあまり売れませんでした。 盆栽素材として針金をかけて一曲つくってあるものとかであれば、また売れ方も 違ったんじゃないかと思います。

鉢はちょっとでも高いやつはダメ

盆栽用の鉢も自分以外の売主のものも含め、今回多数販売されていました。 安いものは大小問わずすぐ売れます。しかし、盆栽以上に、高いものは売れにくいようです。 盆栽を買った時に、合わせて植え替え用に買って行くというパターンは結構ありますが、 鉢だけで千円近くするような鉢を買う人はなかなかいません。 やはり、植物を見に来ている人が多いので、植物が中心なわけですね。

初心者向けというスタンスでいくならば、即売品で置いてある樹は仕立て鉢で見栄え もしませんので、それを植え替えるためのサイズの合った鉢を販売するという 割り切りでもいいように思います。

私個人としては、そんなわけで今回の即売会で売れるものをだいたい捌いて しまったので次回の即売品をどうするかを考えておかないといけませんね。

まとめというか感想

ということで、色々と振り返ってみたわけですが、私としては色々と 得るところもあり、感じるところもあり、次につながる展示だったんでは ないかと思っています。残念ながら会員の増加に結びつくような話は 無かったようですが、それはまた今後も継続して努力していくしかない のだと思います。こういった反省点や、改善点を会員同士で議論しながら 良い会にしていくというのが結局のところ近道なんだろうなと感じています。

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fujimax

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