展示会の主木イボタの半生?を振り返る
本日で展示会が終了しました。私の席でセンターの座を務めたイボタを振り返ります。
本日で、小鉢会の展示会が終了しました。 今回は私なりに新しいチャレンジもしましたし、また当番もまる二日担当しまして、 本当に楽しくエキサイティングで充実した展示会になりました。
今日は他の盆栽会の例会に参加したり、twitterで交流させていただいた方と直接 お会いしたりして、いろいろなことがありすぎて頭の中が整理できていない状況ですが、 自分の席飾りの主木として使ったイボタについて振り返ってみたいと思います。
2017年6月7日
今は無き、日本小品盆栽協会 三鷹支部(陶樹会)さんの展示会にお邪魔したときに 展示会の即売品として買い求めました。 この展示会を最後に、残念ながら陶樹会さんは会員減少のため解散されてしまいました。 この木が陶樹会さんと私の接点として残り続けていると思うとちょっと感慨深いです。 ちなみに、イボタは他にも持っていましたが、この時はなぜかエゴノキだと思っていました。
また、買うときに「この幹肌がいいですね」と言ったら、会の方に「これぐらいはすぐにできるよ」 と言われたことを鮮明に覚えています。 私にとっては魅力的に見えましたが、ベテランの方からすれば大したことのない樹だったのかもしれません。
2017年8月20日
ここからしばらく試行錯誤が続きます。 この高枝双幹になっているのをどう活かせばいいかがわからなかったのです。 まずは少し横に倒して吹き流し風に。 針金で曲をきつくして小さくしようともしています。
2018年3月8日
春の植え替え。 何を思ったか鉢を少し緩めています。 曲は相変わらず強めようとしています。
2018年5月13日
予想外に花が咲きました。 植え替えしたり針金かけたり、こんなにいじめているのにその年に花が咲くなんてほんとにイボタは強いですね。 花自体は可憐でよいですが、枝先に咲いてしまうのと、実も黒くてあまり鑑賞には向かないということだったので、 そのうち剪定で落としてしまいました。
その後、6月の展示会で一度飾っています。
2018年7月5日
一度飾ったので、それで吹っ切れた?のか、大胆にも片方の枝を落とします。 この構想自体は入手時点からあったのですが、心の準備やら枝の曲付けやら といった準備が整わず、1年と少しかかったという感じです。 もちろん、横に流した双幹のままいくというのも案としてはありましたが、 一度飾ってみて、さらにこの樹を良くしていくにはやるしかないという決断でした。
2018年9月5日
切り詰めると、どうしてもこれまでの鉢ではバランスが合わなくなります。 ちょうど鉢の自作を始めた後だったので、それを使ってみたかったということもあり、 かなりのサイズダウンとはなりましたが、植え替えています。
2018年11月18日
そして、今回の展示会での主木(メインの棚の一番上)となりました。 主木は松や真柏を置くことが一般的ですが、私なりの思い入れもあり、 このイボタを選びました。
盆栽を始めてから3年程度が経とうとしていますが、このイボタと向き合って いたのは1年半程度ですから、その半分の期間になります。 盆栽をやってらっしゃる方なら1年半なんてほんの一瞬ですが、私としては このイボタと向き合った期間はかなり長く感じています。
小鉢会の講師の方には、このイボタについてお褒めの言葉もいただきました。 評価されるためにやっているわけではありませんが、自分なりに考えて作って きたものが、他の誰かにも評価してもらえるのは嬉しいものですね。
さてこの一仕事を終えたイボタ、これからどう作っていこうか、今は全く 構想がありません(笑。